「社交ダンスは好きなのに、ちょっと疲れました」そんな言葉を、何年も社交ダンスを続けてきた方から聞くことが最近増えています。
踊ることそのものが嫌になったわけではありません。レッスン、デモ、パーティーと予定が続き、気がつくと趣味の予定表が仕事の予定表のようになっている。今回は、そんな状態になったときに少し考えてみてほしいことをお話しします。
「出てみたい」が、いつの間にか「出なきゃ」になる
社交ダンスには、デモンストレーションに出る楽しみがあります。パーティーが好きな方もいますし、競技を目指す方もいます。もちろん、それが楽しくて仕方がないなら、どんどんやればいいと思います。
ただ、自分が出たいから出ているのか、なんとなく出なきゃいけない気がして出ているのか。ここは、かなり違います。
たとえば、月曜日はレッスン、水曜日は練習、日曜日はパーティー。次の日曜日もまたパーティー。最初は「出てみたい」と思っていたはずなのに、いつの間にか「出なきゃ」に変わっていることがあります。
この一文字の違いは、結構大きいですよね。
先生に長くお世話になっている。周りの人も出る。自分だけ出ないのは、なんとなく悪い気がする。そうした気持ちから予定が増えていき、趣味で始めた社交ダンスが、だんだん予定をこなすものになってしまうことがあるんです。
教室やパーティーのつながりで、予定が増えることもある
以前は、先生が何人もいる大きな教室がたくさんありました。今は、先生が一組のカップルだけ、そこにもう一組いるくらいの小さな教室も増えています。
一方で、パーティーは大きなホテルで開催されることがあります。そのため、ほかの教室からも来てもらい、今度はこちらが相手のパーティーへ行く。そうやって、お互いのパーティーを支えているんですね。
その中で、生徒さんの予定も「次はこっち、今度はあっち」と増えていきます。もちろん、人とのつながりやパーティーを楽しみにしているなら、それは素敵なことです。
でも、気づいたときには「私、社交ダンスを始めたんですよね。就職したわけじゃないですよね(笑)」という状態になっていることもあります。
少し間が空くと、自分の楽しみ方を考え直せる
以前、長く同じ教室に通っていた方が、たまたまケガをして入院されたことがありました。そのため、しばらくダンスから離れることになったんです。
退院して、またダンスをやろうかなと思ったときに、「せっかくだから、今までとは違うところを探してみよう」と考えたそうです。そして、山岡ダンススクールを見つけてくださいました。
ずっと続けていると、案外、今までと違うことをするきっかけがありません。そのまま続いていくんですね。ところが、ケガや生活の変化などで少し間が空くと、「これからどうしようかな」と考える時間が生まれることがあります。
これは社交ダンスに限らず、長く続けていることなら起こるものだと思います。
社交ダンスの楽しみ方は、自分で決めていい
これから社交ダンスを始める初心者の方には、最初から知っておいてほしいことがあります。
社交ダンスには、いろいろな楽しみ方があります。デモに出てもいい。パーティーにたくさん出てもいい。競技をやってもいい。みんなで気楽に踊ってもいい。
せっかくの趣味ですから、自分が何をしたいのかは、自分で決めていいんです。
「出てみたい」なら、きっと楽しい時間になります。でも、「出なきゃ」ばかりになってきたら、「あれ? 私は何で社交ダンスを始めたんだっけ」と、一度考えてみてもいい。
社交ダンスに疲れたと感じたときは、踊ることをやめるか続けるかの二択ではありません。楽しみ方や通い方を、自分に合う形へ見直してもいいんです。
山岡ダンススクールでは、初心者の方が自分のペースで社交ダンスを楽しめるようにお話をしています。まずは「自分はどんなふうに踊りたいのか」を考えるところから始めてみてください。