社交ダンス初心者の方が、テレビで見るような速い動きや大きな表現、きらびやかな衣装まで最初から求められることはありません。テレビの競技ダンスは、社交ダンスの中でも見応えのある一つの楽しみ方です。

「社交ダンスを始めたら、あんなふうに踊らなければいけないの?」と思っているなら、心配しなくて大丈夫です。音楽に合わせて誰かと一緒に踊ってみたい。それだけでも、始める理由として十分なんです。

テレビで見る競技ダンスは、社交ダンスの一部です

最近はテレビで、学生さんや競技選手が社交ダンスを踊っているのを見かけます。ものすごいスピードで動き、大きく体を使い、きらびやかな衣装で踊る姿はかっこいいですよね。

僕も以前は、プロとして競技会に出ていました。その頃は「どうしたらもっと上手く踊れるか」「どうしたら評価してもらえるか」と、そんなことばかり考えていました。顔も、けっこうしかめっ面だったと思います。

競技会を目指すのは、もちろん素晴らしい楽しみ方です。僕自身が長い間やってきたので、その面白さも知っています。ただ、テレビに映るのは、社交ダンスの中でも特に見応えのある場面です。

テレビで陸上選手が全力疾走しているのを見たからといって、散歩を始めたい人が、あの速さで走る必要はありませんよね。それと同じで、テレビの競技ダンスを見たからといって、同じように踊らなければいけないわけではありません。

教室で見つけた、もう一つの社交ダンス

今、うちの教室を見ていると、みんなニコニコしているんです。冗談を言いながら踊って、ちょっと間違えたら笑って、また音楽に合わせて踊る。

そんな様子を見ていると、「ああ、これも社交ダンスなんだよな」と思います。

上手くできた時だけが楽しいのではありません。二人で動きを合わせようとして、ちょっと笑えた時にも楽しい。見せるためのダンスだけでなく、自分たちが楽しむダンスもあるんです。

初心者には、初心者の踊り方があります

うちでは、60代、70代の方も一緒にレッスンしています。初めての方に、いきなり競技選手のように踊ってもらうわけではありません。

最初は、歩いてみる。相手と動きを合わせてみる。音楽が流れたら、一緒に動いてみる。そんなところから始めます。

初めての方には、初めての方の踊り方があります。テレビのように踊れないからといって、社交ダンスを諦める必要はありません。もっと気楽なところから始めていいんですよ。

「あれを踊るの?」と思った方へ

テレビで見る社交ダンスが全部だと思っていたら、少しもったいないかもしれません。競技会を目指す道もあれば、音楽に合わせて誰かと一緒に踊ることを楽しむ道もあります。

皆さんがやってみたいのは、どちらでしょうか。もし「誰かと一緒に、まずは気楽に踊ってみたい」と思うなら、テレビのように踊れなくても大丈夫です。歩くところから始める初心者向けの体験レッスンで、社交ダンスの楽しさを感じてみてください。